3歳の息子がアンパンマンにハマり始めた頃、 私は少し悩んでいました。

アンパンマンを見せていると、 「くらえ!」 「やっつけてやる〜!」 「ママ、アンパンマン役して!」

そんな“バイキンマン語”がどんどん増えていったからです。

だだんだんになりたがって、 バイキンマンになりきって走り回って、 戦いごっこが毎日のように始まる。

その姿はかわいいけれど、 言葉遣いが強くなってきて、 「アンパンマンを見せて攻撃的になったのかな…」 と心のどこかで不安が芽生えていました。

でも、その不安はある日、ふっと消えました。 アンパンマンが“濡れているシーン”を見たときの、息子のひとことがきっかけでした。

■ アンパンマンが濡れているシーンで、息子が言ったひとこと

雨に濡れて、顔がしょんぼりしているアンパンマン。 水に濡れて力が出なくなってしまう、あの有名なシーンです。

そのとき息子がぽつりと言ったのは、

「アンパンマン、寒いね…」 「かわいそうだね…濡れちゃったね…」

その声がとてもやさしくて、 私は思わず手を止めてしまいました。

ついこの前まで、 「くらえ!」「やっつけてやる〜!」と バイキンマンのセリフばかり言っていたのに。

攻撃的になったのかな、と悩んでいたのに。

その裏では、 ちゃんと“共感する力”が育っていたんだと気づきました。

■ 3歳の言葉は、感性がそのまま出てくる

3歳はまだ語彙が少ないのに、 感性だけはびっくりするほど豊かです。

アンパンマンが濡れているだけで、 「寒いね」「かわいそうだね」と言えるのは、 大人が思っている以上に心が動いている証拠。

濡れている=不快 顔がしょんぼり=悲しい

そんな感情のつながりを、 息子は自分の中でゆっくりと理解し始めているんだと思いました。

そしてその理解を、 自分の言葉で表現できるようになっている。

その成長が、はっきりとわかる瞬間でした。

■ アンパンマンは「感情の練習場」

アンパンマンの世界には、 怒るキャラ、泣くキャラ、困るキャラ、助けるキャラ、 いろんな感情がわかりやすく描かれています。

だから子どもは、 その感情を自分の中で真似しながら、 少しずつ整理していくんですよね。

● バイキンマンの怒り

→ 自分の怒りを外に出す練習

● 泣いているキャラの悲しみ

→ 悲しい気持ちを理解する練習

● アンパンマンの優しさ

→ “助けたい気持ち”を育てる練習

アンパンマンは、 ただのヒーローものではなくて、 子どもの心の成長をそっと支えてくれる物語なんだと改めて感じました。

■ 攻撃的な言葉が増えた時期もあったけれど

「くらえ!」 「やっつけてやる〜!」

そんな言葉が増えた時期は、 正直、少し心配でした。

でも今思えば、 あれは“感情の出口”だっただけ。

怒りや興奮を外に出す練習をしていた時期で、 その後に「かわいそうだね」「寒いね」と言えるようになったのは、 感情の幅が広がった証拠でした。

子どもは、 強い言葉もやさしい言葉も、 どちらも必要だから使うんですよね。

■ 共感の言葉が増えた息子を見て思ったこと

最近の息子は、アンパンマンを見ながらよく言います。

「泣いちゃったね」 「痛かったね」 「助けてあげてほしいね」

その言葉を聞くたびに、 感性が豊かになっているのがはっきりわかります。

アンパンマンを見せてよかった。 心からそう思います。

■ さすがアンパンマン。やっぱりアンパンマンは偉大

アンパンマンは、 ただの“正義の味方”ではなくて、 子どもの心の成長をそっと支えてくれる存在。

  • 感情を出す練習
  • 共感する練習
  • 助けたい気持ちを育てる
  • “かわいそう”を理解する力
  • キャラクターの気持ちを想像する力

全部、アンパンマンの世界の中で育っている。

3歳の息子が、 濡れたアンパンマンを見て「寒いね」と言えたこと。

そのひとことが、 息子の感性の成長を教えてくれました。

さすがアンパンマン。 やっぱりアンパンマンは偉大です。

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